【Inou】ブロックチェーンSNSアプリが未来を感じて面白い【アプリ解説】

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ビート・ホールディングス(Beat Holdings Limited)が2020年6月に正式リリースしたブロックチェーンSNSアプリ「Inou」を使ってみましたのでレポートしてみたいと思います。

元々英語だけだったのですがつい最近(2021年3月頃)日本語対応されました。

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Inouってどんなアプリ?

引用:ブロックチェーンSNSアプリInouの紹介資料 https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2020/20200727_02.pdf

Inouは地図上にクチコミ投稿することができるアプリです。逆に言うと、地図上でクチコミを閲覧することができるアプリですね。

Googleマップでお店や観光地などを選ぶとクチコミを投稿したり閲覧することができますよね。あれと似たようなことができるアプリです。

しかし、Googleマップとは似て非なるアプリになります。

・ブロックチェーン技術により改ざん不可 ⇒ お金で買われたサクラの情報がない
・投稿は現在地情報を同時に記録     ⇒ 現地で投稿されたリアルタイムな情報
・SNSアプリである           ⇒ 情報のシェアに特化

詳しくは下記の紹介資料も参照ください。

参考:ブロックチェーンSNSアプリInouの紹介資料 https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2020/20200727_02.pdf

まずは説明はほどほどにして実際の画面の紹介に移りたいと思います。

皆さんもぜひ実際に使ってみてください。

引用:ブロックチェーンSNSアプリInouの紹介資料 https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2020/20200727_02.pdf

GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.inou

実際に使ってみた

アプリ画面

基本的には地図からクチコミを見ていく形になります。

地図上

こんな感じです。

それぞれはこういう意味と思われます。

このように地図上に表示されたクチコミを見ることができます。

Googleマップの場合は地図上の地名や店名などをタップするまでクチコミの有無はわかりませんが、Inouの場合は地図上にクチコミが表示されるので探しやすいですね。

ちなみにクチコミがいっぱいある場合、クチコミの数が表示されますが地図を拡大すると吹きだしが出てきます。

目的があって『このお店のクチコミはどうかな?』と調べる場合は、Googleマップのような形が良いですが、『初めてここに行くんだけど、どこか面白い場所とか美味しいお店はないかなぁ』と漠然と調べる場合はこのような形が良さそうですね。SNSアプリならではのインターフェイスかもしれません。

ちなみに、地図情報はGoogleマップの情報を利用しているようです。

クチコミ画面

こんな感じです。

かなりシンプルなインターフェイスですね。ランドマーク的な場所の写真や感想、お店のおススメや評価を見ることができます。

それぞれはこういう意味と思われます。

投稿日の横のGoodはクチコミ投稿時に選択したカテゴリのようですね。

Goodは「よかった」でしょうか。日本語対応がまだ完全ではなさそうです。

※ 翻訳ボタンについて、地図上でクチコミを開き「See Translasion」をタップした際はうまく動作しませんでした。まだ粗削りな印象です。なお、後述のダウンロードを行ってからだとうまく翻訳が動作したことを補足します。

■それぞれのボタンについて

説明が見つからなかったので実際にタップしてみたのですが、以下のような挙動でした。

・いいね?
  タップするとハートが付きます。
・ダウンロード
  後からマイページから参照できる機能。Twitterの「いいね」のような感じ。
・コメント?
  おそらくコメント機能だと思われますが「CMWT」アプリをダウンロードするよう動作しました。現時点では使い方が良くわかりませんでした。
  ※CMWT:暗号メッセンジャーアプリ
・共有
  TwitterやLINEなどへの共有ボタンです。おそらくリンクのシェア。
・報告(フラグ)
  どうやら報告ボタンのようです。
  自分用にフラグを立てるのとは若干ニュアンスが違うようです。

投稿

地図上の投稿ボタンなどから投稿できます。

画像以外にも動画も投稿可能なようですね。また「この位置情報を投稿」にチェックを入れないと投稿できませんでした。

ここには現在のGPSの位置情報が自動的に入ります。この機能のおかげで、実際に訪れていないお店のサクラの投稿などが防がれているのですね。

ただし、実際にその場で投稿せねばならず後からゆっくり投稿などはできなくなっています。

なお、クチコミは後から削除可能なのでご安心ください。

メニュー

メニューには検索(探してみよう)、マップを表示、投稿(新規ログを作成)、あなたのプロファイル、通知、ヘルプサポート、ログアウトなどがありました。

検索ではキーワード検索ができるようですね。

あなたのプロファイルからは自身のプロファイル設定、ログ管理(自身が投稿したクチコミの管理)、ダウンロードの参照(ダウンロードしたクチコミを参照)ができます。

クチコミの削除などもここから可能です。

どれくらい使われていた?(2021年3月5日時点)

日本

すでに全国的に投稿している方がいるようですね。

大体の主要都市ごとに30件ぐらいでしょうか。まだまだこれからという感じはありますが、もっと利用者が増えてきたら面白そうですね。

私は目的も決めずに旅行するのが好きだったりするのですが割とガチ目に活用できるかもしれないです。知らない土地に訪れて近くのクチコミを見て行先やごはんを決めたり。

アメリカ

アメリカでもすでにクチコミ投稿がありましたが、まだそこまで多く無いようです。

ニューヨークで30件程

フロリダで2件

ちなみにこのフロリダの投稿は、CPAC2021(保守派の連邦議員や大統領などの要人が登壇するアメリカ最大級の政治イベント、トランプ大統領なども登壇した)の会場からの投稿のようでした。

日本、アメリカ以外

日本、アメリカ以外では投稿は見つかりませんでした。

何がすごい?

アメリカで展開開始

2月末、同社の松田元CEO=写真左=は前ホワイトハウス世論調査担当=同右=と、それらのアプリを米国の新しい投票制度に取り入れていく協議を進める方向で合意を得た。

米大統領選では不正投票疑惑などがありましたが、ブロックチェーン技術によって透明性の確保された投票制度に貢献できる可能性がありこのInouを取り入れる協議を進める方向なのだそうです。

このほど米国最大の保守派組織であるアメリカ保守連合(ACU)が主催する保守政治活動会議(CPAC2021)の公式アカウントを通じてInouのPRを行うなど、アプリの米国での普及活動を始めた。

同社は今後、米国での収益化のための広告配信機能や投票システムの開発、アプリシステムの連携などを推進。国内と合わせて2年内に利用者100万人、投稿数計3000万件を目指す。

どんどん機能拡充して普及を目指すということですね。もしかしたら、将来的にLINEやGoogleマップみたいに使われる可能性も無きにしも非ず?

日本でも活用開始

国内でも物流事業や新型光触媒技術を使ったウィルス対策事業を営む「株式会社ワークステーション」にて活用を開始するとのことです。今後、国内でもメジャーになることができるのでしょうか。

ブロックチェーン技術がすごい

既存のサーバー型管理では中央集権的に情報を管理しているため、やろうと思えば以下のようなことが可能になってしまいます。

・管理者によって悪意を持った操作(不都合な情報の削除や誘導)
・情報が格納されたサーバーが攻撃され個人情報の流出や情報改ざん

実際にも情報操作や個人情報の流出などが度々ニュースになっていますね。

一方、ブロックチェーン型管理では情報を端末間で分散管理します。そのため、上記のようなことが非常に困難になります。つまり、以下のようなメリットがあります。

・情報の改ざんができない(非常に困難) ⇒ 情報の透明性が高い
・個人情報の大規模な流出に強い ⇒ 個人情報の安全性が高い

これはSNSにおいては非常に重要なことですね。そして「Inou」はこのブロックチェーン技術を利用しているという訳です。

もちろん、ブロックチェーン技術も万能ではなく、サーバー型に比べて処理速度の効率の問題や管理者不在であること自体のリスク(自己責任であることや悪意を持った個人への対処)なども指摘されています。

さいごに

以上、ブロックチェーンSNSアプリ「Inou」のレポートでした。

実際に触ってみた感触としては正直まだまだ粗削りな部分を感じました。レスポンスが少し悪かったりうまく動かない部分があったりなど。

また、クチコミも今は少ないので見やすいですが、例えばこれが100倍増えたら今のままだとちょっと見づらいのでは、クチコミも玉石混交でどうやって見分けたり傾向を把握するかなど。課題は出てきそうです。

ただし、すごく将来性は感じました。これからアプリがもっとブラッシュアップされ、普及すればすごいことになるかも!?このアプリ自体はプラットフォームであり、ここに色々なサービスを載せていくことになるのでしょうか。

個人的にはARメガネなどを通して現実世界にクチコミが見れるような未来を待っています。

補足:アカウント作成について

アカウントを作成するのにメールアドレスは不要でした。

ユーザー名、パスワード、そして「秘密の合い言葉」の入力で作成できます。

ユーザー名
 制限は以下の通り。
 任意の文字とあるのですがおそらく全角文字使えない気がします。

パスワード
 制限は以下の通り。
 大文字が必要なので注意。

秘密の合言葉
 日本語(全角文字)でいけました。

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こんにちは、プカプカです。ふまじめなSE。
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