令和2年度(2020年度)の春季情報処理技術者試験が新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止と発表されました。
本年4月19日(日)に実施を予定していた、令和2年度春期情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験につきましては、実施に向けて準備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、同日の試験実施を取りやめることになりました。
引用: 令和2年度春期情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の取りやめ(中止)について
試験実施を取りやめる試験区分
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、以下の区分が取りやめになります。
・ITパスポート試験(特別措置試験(*1))
・情報セキュリティマネジメント試験
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験
・データベーススペシャリスト試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・システム監査技術者試験
(*1) 身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回実施している、筆記による方式の試験。 https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/measure.html
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験についても、同様に取りやめとなります。
代替試験と受験手数料の返還について
代替試験の実施は、その可否も含め、3/24現在検討中。
受験手数料の返還等の詳細につきましては、決まり次第、「令和2年度春期情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の取りやめ(中止)について」のページで公表する予定とのこと。
過去の対応: 平成28年熊本地震での中止における措置
過去、平成28年(2016年)熊本地震により、特定地域の情報処理技術者試験の中止が行われたことがあります。
その際は九州地方を試験会場と指定していた方と、九州地方以外を試験会場を指定していたが被害により試験が受けられない方で措置が異なりました。
▽ 九州地方を試験会場と指定していた方
次回試験への振替、又は受験手数料の返還
▽ 九州地方以外を試験会場を指定していたが被害により試験が受けられない方
次回試験への振替のみ
次回試験への振替について
受験する予定だった試験区分と同じ試験区分の次回試験に振り替えです。
案内の書類は中止から約1カ月後の5月20日に登録住所へ送付されています。
※ 試験地等を変更したい場合は、申請すれば変更可能
受験手数料の変換について
郵送される受験手数料返還申請書を返送することで変換を受けることができました。
なお、返還の申請期間は平成28年5月20日(金)~6月20日(月) の1カ月間のみ 。その後、中止から約3カ月後の 7月29日 に振込により返還が行われています。※ 振込手数料はIPA負担。
もし、今回も返還措置があり返還を検討する場合は気を付けた方が良いかもしれません。返還を申請しなかった場合は、自動的に試験の振替の措置となりました。
一部免除の適用について(次回試験への振替、受験手数料の返還 いずれも対象)
試験の一部免除(基本情報技術者試験の午前試験免除、 高度試験の一部(午前Ⅰ試験)免除)を受験申込み時に申請していた場合、免除期間の延長措置がありました。
ただし、受験手数料の返還を行って、翌年、新たに試験申し込みをした場合は免除の延長は適用されなかったようです。ご注意ください。
さいごに
就活や転職、資格手当など中止されたことにより少なからず影響が出てしまう方も大勢いらっしゃるかもしれません。最新のIPAの発表はしっかりとご確認ください。
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