クッキークリッカーはひたすらクッキーを焼き続けるブラウザゲームです。
クッキークリッカーでは画面上のクッキーをクリックするとクッキーを焼くことができます。そして、その焼いたクッキーで施設を購入すると、今度は自動でクッキーを焼いてくれます。そして、そのクッキーで施設を購入すると、さらに多くのクッキーを焼くことができます。そして、そのクッキーで施設を購入して・・・
と、延々とクッキーを焼いていくだけのゲームです。
2013年に公開されましたが、その頃にもプレイしていて大量のクッキーを焼いて飽きてしまってから、しばらくプレイしていなかったのですが、ブラウザのブックマークを整理していた所ひさしぶりにプレイして、またハマってしまいました。
ゲームも未だにアップデートが続けられていて、新要素が追加されていたり、未だに楽しく遊ぶことができました。
この休日は動画を見ながら、延々とクッキーを焼いていました笑
暇つぶしどころか、まさに時間泥棒なゲームです。今回はクッキークリッカーの魅力を語ってみたいと思います。
クッキークリッカーの何が面白いの?
プレイすればすぐにわかると思います。
ただ延々とクッキーをクリックし、施設を購入しながらクッキーを焼き続けるだけのゲームの何が面白いのかと思いますが、実際にやってみるといつまでもプレイしてしまう魅力があります。
クッキークリッカーの魅力
クッキーが増えるのが楽しい
クッキーをクリックすると増えていクッキーの枚数を見るのが楽しいんです。クッキークリッカーの根源的な面白さはこれでしょう。
はじめは1枚のクッキーを焼くことから始まり、数百枚に増え、数千枚に増え、ついには数億を超え、普段絶対に使う機会のないような天文学的な数字まで増えていきます。
ちなみに今私のベーカリーでは「8 decillion 枚」ぐらいのクッキーが貯蔵されています。
decillion は10の33乗で、日本の単位では10溝(こう)になります。溝も使わないですよね笑。1兆が10の12乗なので、1兆を1兆倍して、さらに1億倍ぐらいした数になります。もはやバカみたいな数字。
単純に数字が意味分からないぐらい増えていくのが楽しいのです。
日本人は貯金が好きと言われますが、貯金通帳の金額が増えていくことに喜びを覚える人がいると思います。クッキークリッカーでは、その楽しみを簡単に味わうことができるのです。それもすごいスピードで。
また、自分でクッキーを消費しない限り、基本的にはクッキーは減りません。
例えば、パチンコなどは同じように玉が増える楽しみがあるでしょうし、株やFXなどのような投資などもお金が増える楽しみがあると思います。ですが、これらは減るリスクもあります。それはストレスになります。クッキークリッカーは増え続けていき、そういったストレスが排除されています。
農耕民族の血を引いている日本人には、ドはまりしてしまう要素だと思います。
実際の人生でお金を増やすのは、大変であったりリスクを伴います。クッキークリッカーならクリックや放置するだけで増やすことができます。
クッキーが増える速度が増えるのが楽しい
クッキーを生産する施設(Buildings)を購入したり、施設やクリックを強化するアップグレード(UPGRADES)を購入するとクッキーの1秒あたりの生産枚数がどんどん増えていきます。これが楽しい。
安物の施設から高級な施設まであり、初めて1つ上のグレードを購入すると生産枚数が一気に増えていきます。アップグレードには、施設の生産数を2倍にしたり、全生産量を数%上昇させてくれるものなど多岐にわたります。
そうして『次はあの施設を購入すれば一気に増えるぞ。もうちょっとだから、頑張って貯めよう。』とか『施設を購入したら、生産量がさっきまでの2倍以上になったぞ~!』という工程がすごい楽しいんです。
そして生産量が増えるとクッキーの枚数も増えていくので、これがまた楽しい。生産量が増え、クッキーが増え、と相乗効果で楽しくなっていきます。
ドラクエやFFのレベル上げが楽しいのと一緒です。どんどん強化されていくこと自体が楽しいのです。
ハクスラ(ハックアンドスラッシュ)というジャンルがあります。これは、敵を倒すこと自体であったり、敵を倒してレベルアップしたり強力な武器を入手して、強くなること自体を目的にしたゲームです。ドラクエのようなRPGのレベル上げ部分の面白さに特化したようなジャンルです。
ハクスラは敵を倒してレベルアップしたり、強力な武器やスキル、仲間などを入手したりして様々なパラメータを上昇させて強くなりますが、クッキークリッカーは「クッキーを焼く」というシンプルな要素で実現しています。
人は成長することへの欲求があります。マズローの欲求5段階説では、自己実現の欲求をもっとも高次元の欲求と位置づけています。ですが、自己実現は簡単ではありません。
実際の人生で成長するには、例えば資格をとるには時間をかけて勉強しなければいけませんし、スポーツの分野でも大変な努力が必要です。精神の面では考え方を変えるのは、簡単なことではないと思います。クッキークリッカーならクリックするだけで、成長することができます。
ゴールデンクッキーのガチャ要素が楽しい
実はクッキーをクリックしたり、施設やアップグレードを購入するだけではクッキーの生産がすぐに頭打ちになってしまいます。次のレベルの施設を購入するのに、数時間はかけないと無理なんてこともザラです。
そこで登場するのが「ゴールデンクッキー」です。
ゴールデンクッキーはランダムで一定時間ごとに画面上に出現します。ゴールデンクッキーをクリックすると、ランダムで良いことが起きます。単純にクッキーを大量にもらえたり、一定時間クッキーの生産量が増えたりします。
そうすると、普通にプレイしていたら数時間かけないといけないような施設が一瞬で買えるようになったりします。
ゴールデンクッキーで発生する効果は、強さがあり、当然強いものは発生確率が低いですが、その分効果は絶大です。
強いものではクリックで得られるクッキーが1111倍になるものなどがあり、それが出たら脳汁もんです。また、うまくいくと効果の重ねがけもでき、7倍効果が発生中に1111倍の効果が発生したら、7777倍の生産量という意味がわからない効果も期待できます。脳汁ドバドバな快感です。
クッキーもさっきまでの貯蓄量の数千倍ぐらいになり、さっきまで『次の施設買えるまで、何時間かかるのかなぁ。』となっていた施設が、一気に数十個購入できるようになり、そうして生産量がさっきの数倍以上に、そしてクッキーがまた大量に増え続けます。相乗効果の連鎖で、快感が押し寄せてきます。
一時期、スマホゲーのガチャに規制が入りました。これらのゲームは人の射幸心を煽り、有料のガチャを回させるようなゲームデザインとなっており、ガチャを回して強力なアイテムやキャラクターをゲットするために月に数万円課金するような人も少なくありませんでした。
射幸心(しゃこうしん、射倖心とも)とは、人間の心理として「幸運を得たい」と願う感情の事で、その心理的な欲求を抱く状態を意味する。しばしば「幸運によって他人よりも幸せに恵まれたい」という心理状態をも含む。
出展:Wikipedia
ランダムドロップのようなシステムは昔から存在しており、例えばレアアイテムをゲットするために同じ敵を何度も倒す、みたいな要素はありました。
ですが、規制されたスマホゲーのガチャは、現実のお金によってのみ引けるガチャを何度も引かせ、金をむしり取るというものでした。
しかし、クッキークリッカーのゴールデンクッキーは一定時間(アイテムを入手すれば、おおむね1分~2分で1つ発生)待つだけで発生します。もちろん、お金は発生しません。
実際の人生では、ラッキーなことなんて早々起きません。スマホゲーでは、何千何万も課金しないと強力なガチャを引けなかったりしますし、ギャンブルなんかはもってのほかです。その点、クッキークリッカーなら数分に1回楽しいガチャができます。
クッキークリッカーは縮図
人生の縮図としてのクッキークリッカー
クッキークリッカーでも、最初は1つのクッキーを生み出すところから始まり、試行錯誤を繰り替えしながら効率的なクッキーの生産方法を学んでいきます。Ascend(昇天)というシステムがあり、すべてのクッキーと施設を失う代わりに、ボーナスを得た状態ではじめからやり直すことができます。
経済の縮図としてのクッキークリッカー
とてもシンプルに表現した経済活動と見ることができます。
最初は自分でクリックして、クッキーを生産するほかありませんが、クッキーを投資することによって、元で以上のクッキーを得ることができます。そして、投資で得たクッキーを再投資することによってさらに多くのクッキーを得るという循環を行います。
これは経済活動そのものだと思います。実際の投資では減るリスクもありますが、まぁこれは娯楽なので。
ゲームの縮図としてのクッキークリッカー
今回紹介した魅力は、様々な分野のゲームの魅力と一致します。
レベル上げしたり、モンスターを倒したり、ガチャをして強力なアイテムをゲットしたり、アイテムをコレクションするといった行為そのものを目的とするゲームの魅力を凝縮したゲームです。
クッキークリッカーには魅力がいっぱい詰まっている。
今回紹介した魅力は一部に他なりません。
わかりやすいインターフェイスや魅力的なキャラクター、他にも様々なやりこみ要素があります。
無料でプレイできるので、まだプレイしたことが無い人も、昔プレイしたことがある人もプレイしてみて欲しいです。
<関連記事>