【発熱で痩せる?】38℃の発熱は1日○○○kcal消費する

コロナ
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コロナワクチン(モデルナ)の2回目を接種してきました。

覚悟はしていましたが副反応により「接種部位の痛み」「発熱」「全身倦怠感」「頭痛」のコンボをくらい、高いときは38.8℃まで発熱してかなりしんどく歩くのもやっとという状態でした。たまらず市販の解熱鎮痛剤を使用、熱はあまり下がりませんでしたが体はかなり楽になりました。

さて、そこで気になったのは発熱ってどれくらいカロリー消費するのだろうということ。今回はコロナワクチンの副反応が起因でしたが、風邪などによる発熱も同じ考え方と思います。

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発熱で消費カロリーはどれだけ増えるか

結論から言うと、30代男性で平熱より2℃発熱していた場合、1日あたり423kcalの消費カロリー増という計算になりました(醤油ラーメン1杯ぐらい)。20代女性で1日あたり307kcal、30代女性では318kcalという計算になりました(ハンバーガー1個ぐらい)。

平熱より1℃上昇の場合では、成人男性で約200kcal、成人女性で約150kcalの消費カロリー増になります。

日本人の年齢別基礎代謝と発熱時の消費カロリー増加量

計算結果は、性別やその他の条件による基礎代謝によって変わってきますが、標準的な日本人の基礎代謝で計算した場合の一覧表が以下になります。

■ 男性

年齢基礎代謝
基準値
(kcal/kg/日)
参照体重
(kg)
基礎代謝量
(kcal/日)
2℃発熱時
基礎代謝量
(kcal/日)
2℃発熱時
基礎代謝増加量
=消費カロリー
(kcal/日)
1-2歳6111.5700894194
3-5歳54.816.59001149249
6-7歳44.322.29801251271
8-9歳40.82811401456316
10-11歳37.435.613301698368
12-14歳314915201941421
15-17歳2759.716102056446
18-29歳2463.215201941421
30-49歳22.368.515301954424
50-69歳21.565.314001788388
70歳以上21.56012901647357
日本人男性の年齢別基礎代謝と発熱時の消費カロリー増加量

■女性

年齢基礎代謝
基準値
(kcal/kg/日)
参照体重
(kg)
基礎代謝量
(kcal/日)
2℃発熱時
基礎代謝量
(kcal/日)
2℃発熱時
基礎代謝増加量
=消費カロリー
(kcal/日)
1-2歳59.711660843183
3-5歳52.216.18401073233
6-7歳41.921.99201175255
8-9歳38.327.410501341291
10-11歳34.836.312601609349
12-14歳29.647.514101800390
15-17歳25.351.913101673363
18-29歳22.15011101417307
30-49歳21.753.111501468318
50-69歳20.75311001405305
70歳以上20.749.510201302282
日本人女性の年齢別基礎代謝と発熱時の消費カロリー増加量

日本人の標準的な基礎代謝

厚生労働省「e-ヘルスネット」加齢とエネルギー代謝より引用(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html)しています。

日本人の平均体温

日本人の平熱(平均体温)は36.89度(※出典:田坂定孝ほか、健常日本人腋窩温の統計値について、日新医学、44-12(1957),635-638)だそうですので、平熱36.9℃の人が38.9℃まで発熱した場合で想定しています。

発熱時の消費カロリー増加量

皮膚表面からの放熱量が大きいため、体温が1°C上昇するごとに代謝量は13%増加するとされることから、体温が高い人は基礎代謝が大きい。

引用:厚生労働省 運動と健康のかかわり Ⅴ運動の基礎科学 運動と健康のかかわり 「表Ⅴ-3 基礎代謝に影響する要因」より

体温が1度上がると基礎代謝は13%増加するそうですので、体温2℃上昇では13%×13%で27.69%の上昇として計算しています。

引用した基礎代謝の資料では体温についての記述が無かったため、標準的な平均体温(36.89℃)下で想定していますが、平熱が平均体温より低い人はこれらの計算よりも代謝カロリーが低くなると言えると思われます。

平熱が1℃低い(35.9℃)となると、基礎代謝が13%下がることになりますので、基礎代謝は成人男性で170kcal前後、成人女性で150kcal前後低い計算になります。また、今回のテーマである発熱時(2℃で計算)の消費カロリー増加も男女ともに40~50kcalほど低くなる計算でした。

では、発熱したら痩せるのか

基礎代謝以外のカロリー消費

基礎代謝による消費カロリーが増加するとなれば、体重が減少するのでしょうか(良くも悪くも)。

総エネルギー消費量(24時間相当)は、大きく基礎代謝量(約60%)・食事誘発性熱産生(約10%)・身体活動量(約30%)の3つで構成されています。

基礎代謝は安静時に何もしなくても生命活動のために消費されるカロリー、食事誘発性熱生産は食事による消費カロリー、そして身体活動は運動によるものと家事や日常生活(座位や立位による姿勢の維持なども含む)などにより消費されるカロリーです。

発熱による総エネルギー消費の変化

発熱による消費カロリーの増加はこの基礎代謝の部分のみが増加していることになりますが、こんな発熱状態ではまともに活動できませんから、当然、身体活動量は通常時よりも低下していると考えられます。食欲も低下し、食事誘発性熱生産も低下する可能性がありますね。

30代の成人男性の場合を例にとってみます。上記の割合で計算すると以下のような消費カロリーになります。

割合消費カロリー
(kcal/日)
基礎代謝60%1530
食事誘発性熱産生10%255
身体活動量30%765
30代成人男性の総消費カロリー(平常時)

ここで、発熱による消費カロリーの変化を加えると以下のようになります。

割合消費カロリー
(kcal/日)
変化点
基礎代謝60%1954発熱による体温上昇により、424kcal増加
食事誘発性熱産生10%127.5食欲不振により低下。平常時の半分とする。
身体活動量30%382.5体調不良により安静にしているため低下。平常時の半分とする。
30代成人男性の総消費カロリー(発熱時)

食事誘発性熱産生、身体活動量は人による部分が大きいと思いますが半分としました。実際にはもっと少なくなる可能性もありますね。

さて、これらを比較してみると以下のようになりました。

なんと発熱によるカロリー消費が増えているのに、全体での総消費カロリーが平常時より下回りました。状況が異なれば多少の増減はあると思いますが、発熱したからといって総消費カロリーが大きく増減するということは無さそうです。(『発熱による消費カロリーの増加』と『身体活動と食事による消費カロリーの減少』が一部相殺)

食事の変化による影響が大きい

消費カロリーの影響が小さければあとは摂取カロリーによる影響です。食欲低下しているという前提なので摂取カロリーは低下すると思われます。

食欲不振によって体重減少する可能性はある

総合的に消費カロリーは大きく変わらずに摂取カロリーが減り、体重が減少に向かう可能性が高いですね。また、発熱により汗もかくでしょうからその分の体重も落ちると思われます。

【補足】風邪のように咳がある場合は消費カロリーが大幅増する可能性もある

風邪の症状である咳は消費カロリーが大きいことが知られています。

咳1回で約2kcal消費するそうです。ウォーキングによる消費カロリーが1分あたり2~3kcalなので、咳1回と1分間のウォーキングの消費カロリーがだいたい同じです。

1日中咳をしているような状況だと1000kcalを超すような状況もあるそうです。そのため、咳の症状がある場合は身体活動による消費カロリーが大幅に増え、体重が減少してしまう可能性があります。(とはいえ、たかが数日では微々たる変化しか無いと思いますが。)

さいごに

熱や咳でカロリー消費できるからと言ってわざと風邪を引いたり咳をするのはやめましょう。

体調不良で一時的に体重が減ったとしても、筋肉量の低下などにより基礎代謝が下がり結果的に太りやすい体になると思いますので本末転倒です。(そこじゃない?)

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