なんで誰もWBS作っていないんだ!なら作ってやろう!!
1年ほど前になりますが会社辞めました。
退職するには辞める前と後で結構やることあるんですよね。色んな方が解説してくれているのですが、いつ頃何をすれば良いのかを整理するのが中々大変でした。
辞める次期によってもやること変わるし自分がどうするかによってもやることが変わります。ですが、仕事が忙しいと調べるのも大変で結局辞めようと思っても気力が沸かずにズルズルと辞められない・・・っていうことあると思います。
私は思うのですが、退職はプロジェクトみたいなもんです。
IT系のプロジェクトの場合、多くのプロジェクトではWBSやタスクリストなどを作ってマネジメントすると思うのですが、退職プロジェクトでもWBSがあれば全体的な作業が見えるようになって進め易いはず。
ってことで、退職プロジェクト計画と私が辞める時に整理したWBSを紹介したいと思います。
プロジェクト計画
プロジェクトの背景
現在の労働環境は月平均XX時間を超えること、不定期に夜間XXX時までの残業が発生するなど心身に悪影響を及ぼす可能性のある状態である。また給与水準においては、当初の目標年収比でXXX万円下回っている状況であり、現在所属する企業に継続して勤めても改善できる可能性は極めて低いと思われる。
プロジェクトの目的
現在の生活を一新し新しい人生を歩み出すことで、より自由でワークライフバランスの取れた生活を得て心身共に健康な生活を送ると共に、今後、目標年収を確保し人生をより豊かにすること
プロジェクト目標
- 現在所属する企業XXXを退社すること
- 有休は消化すること
- 退職前後の手続きを完了できること
- 自身が納得出来かつ金銭的に破綻しない期間、自由を謳歌すること
- しかるべきタイミングでワークライフバランスの取り得る仕事を見つけ従事すること(ただし、本プロジェクトのスコープには含まない)
期間
20XX年10月~20XX年3月末
※ 3月末退職をターゲットとする
予算(コスト)
決断する勇気と休日を数日程度
環境
中小企業 システムエンジニア
ステークホルダー
実担当者:自分
交渉/相談担当者:上司A(直属の上司)、上司B(部門長)
事務担当者:総務担当者A
手法
自己都合退職
※ 労働基準法第36条に違反した労働環境やパワハラセクハラ、精神病などの発症など会社都合退職にできる場合もあり
成果物
- 自由な時間、健全な精神
- 次の活動の選択肢
- 使えなかった有休の消化
- 退職金
- 年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 職歴
スコープ
会社を辞める決断から、退職後の手続きまで。次期仕事の調達は含まない。
前提条件
しばらく自由を謳歌するならある程度の貯金を蓄えておくこと。
【例外条件】
労働環境などにより心身に影響が出ているなど危機的状況である場合は前提条件を無視して即座に辞めること。
備考
本プロジェクトは次の仕事を見つけずにとにかく辞めてしまう場合を想定する。
WBS
WBSはこんな感じ。ひとまず10月ぐらいから開始して、年度末(3月末)退職をターゲットに計画したものがこちら。
引き継ぎに必要な期間や有休の残日数などにより日程感は変わってくると思いますが、ざっくりとしたスケジュール感を感じていただけるかと。私の場合は後任探し+引き継ぎでちょっと長めの期間が必要でした。引き継ぎに時間が掛からない場合であれば、12月、1月スタートぐらいでも年度末退職としては十分間に合うと思います。
急を要する場合は退職届を2週間前までに提出すればよいですが、まわりに大きな迷惑を掛けないで辞める場合は退職する2~3か月ぐらい前から準備を始めるのが良さそうです。
それぞれのタスクについては、会社や自分の状況それぞれの地区や制度の加入状況によって必要な手続きや内容が変わってきますので、十分調べるようにしてください。
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