あなたの仕事に時給5000円の価値はある?『給料分働くとは』

仕事
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この話の結論。

・SEの仕事に対して、お客さんはまぁまぁ高いお金を払っているんで、
ちゃんと生産性の高い仕事をしよう。

私はいわゆる中小のIT企業で働いています。

そろそろ社内でも中堅ぐらいの立場に差し掛かり、若手の面倒を見ることが増えてきました。そうすると、バイトでもしているつもりかよ、みたいな感じで仕事するのもちらほらいるんですよね。

内心思ってしまいます。

(給料分ぐらい働いてくれ!)

といっても、まだ経験が浅かったり下流工程ばかり担当していると、お金に関することはあまり意識できないことも多いと思うので、その点はしかたないかもしれません。

でも、仕事をしてお金を貰うからには、これは常に意識しておかないといけないと思います。

そこで、お金に関する意識が低そうな人にはよくこんな感じの質問をします。

君の1時間の作業にお客さんはいくら払っていると思う?

そうすると、以下のような回答が返ってきます。

1500円か、2000円ぐらいですかね。

実はこれ、全然的外れです。
君の仕事はそんな安くないんだよなぁ。。

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SEの1時間の値段

若手の考える1時間の値段

まず、若手のSEがどういう計算で1500円ぐらいという数字を出したんでしょうか。

こういう考えです。

『1時間の値段だから、時給ってことだよね。自分の1ヶ月の給料を時間で割ればよいな。月給はだいたい24万円(※ 計算結果がすっきりするので24万円にしてます)。1ヶ月はだいたい20日出勤、1日の勤務時間が8時間なので20×8の160時間で月給を割れば、1時間あたりの値段になるな。』

1時間あたり・・・
1500円 = 24万円 ÷ 160時間

という計算ロジックです。

ちょっと給料の良いバイトって感じの値段で、なんかそれっぽい金額ですね。
まぁ、この値段と考えちゃうと、それ相応の働きぶりにもなっちゃうかもしれません。

お客さんが払っている本当の1時間の値段

では、実際にお客さんが払っている値段を考えてみたいと思います。

うちの会社では基本的にお客さんから仕事の見積依頼を受けると、
作業量をどれぐらいの工数でできるか見積もり、合意できればその仕事を請負います。

まぁ、だいたいの会社でやっていることと一緒だと思います。

1人月は160時間、1人月の単価はSEで80万円ぐらいです。

では、この数字で1時間あたりの値段を計算してみると、以下のようになります。

1時間あたり・・・
5000円 = 80万円 ÷ 160時間

樋口 一葉ひとり分です!!
結構高くないですか!?ちなみに1分あたり約100円(83円)です。

これを考えると、もうちょっと気合いを入れて仕事をする気になると思います。

だって、半日かけたその数ページの手順書は「2万円」ですよ。
1日で書いたプログラムは「4万円」です。

その成果物は、それだけの価値があると胸を張って言えますか!?
その手順書で2万円と言われたら、支払えますか?

 

ちなみに、1次請けの会社から仕事を請負い2次請けとして仕事を行うことも多くあります。その場合でも単価80万で請負います。ですが、1次請けの会社は儲けを出さないといけないので、当然さらに高額で請負っていることになります。

うちとやり取りがある会社だとだいたい1人月100万とか、120万とかで請負っていたりします。(20万~40万ぐらい抜かれていますね・・・)

そうすると、1時間あたりの金額は以下のようになります。(120万換算で)

7500円 = 120万円 ÷ 160時間

※ まぁ、大手のSEとかコンサルみたいなのだと1人月150万円とか、200万円を超えたりするみたいですが、どんだけだよって感じですね。。

給料分働くって?

お客さんが1時間あたり5000円もの大金を払っているのはわかりましたが、それは会社に払っているわけで、自分の手元にはその半分以下のお給料しか振り込まれません。

なんか、その分働けと言われても、なんか納得できない気がしますね。

手取りで入る20万円弱、せいぜい月給の24万円分働けば十分だろ、と。

しかしそうでしょうか。

会社は給料分以上にお金を払っている。

そもそも会社は、従業員1人に対して給与以外にも多くの費用を負担しています。

従業員1人に対してでも給与以上に費用が発生している

例えば、保険料に関してでは、本人負担分の保険料のほかに会社負担分の保険料があり、給与の外で払っています。交通費などもそうです。
もちろん、給与計算などの事務処理を行う経理や法務などの非生産部門も会社には必要です。これらの部門は利益を生み出さないですから、この人件費も負担されていると考えることができます。

会社の維持にもお金がかかる

会社のオフィスが賃貸であれば家賃が発生するでしょうし、所有していても固定資産税などがかかっていると思います。社員の福利厚生だとか、椅子や机、事務用品などももちろんお金がかかっています。

会社には投資が必要

会社は現状維持できれば良いという訳でもありません。
従業員は、年を取れば定年で辞めてしまいますし、転職してしまうかもしれません。そのため、求人活動を行う必要があります。また、IT企業の場合であれば、技術の進歩がすさまじく早いので新たな分野を開拓しなければ、時代遅れになり取り残されてしまいます。競争力を確保する必要があります。新しい分野を研究する部門を設立したり、従業員のスキル向上のため研修や教育なども必要になります。

自分の月給分働くだけでは不十分。給料の3倍は働く必要がある。

つまり月給分だけでは全然足りないということです。

うちの会社の場合、月給25万程度のSEの1人分の経費が約55万円だそうです。

ここに会社の維持費や投資にかかる費用などを加算すると、
おおよそ70万円ぐらいは売り上げを出さないと利益が生まれません。

そして、利益は売り上げに対して10%いったらたいしたもんらしいのですから、その分を考慮すると80万円分は働かないと会社が成り立たないとわかります。

つまりお客さんがいくら会社に払っているかを置いておいても、
給料分働くというのは、もし月給が25万円ぐらいであれば給料の3倍である
80万円分ぐらい働くってことです。

まとめ

SEの仕事に対して、お客さんはまぁまぁ高いお金を払っているんで、
ちゃんと生産性の高い仕事をしよう。

見積もり作成とか、直接お金にかかわる仕事をしたり自分で調べないと、経費に関することは以外と知らないものです。

ですが、SEの仕事はそう安いものではなく、お客さんはかなりの高額の費用を払ってあなたに仕事を依頼しています。

それを意識して、それだけの価値のある仕事をできるように心がけたいものです。

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