アナリティクスに出てくる「google_vignette」とは?

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Googleアナリティクスからサイトの閲覧履歴を確認していたところ、何やら怪しいアクセスを発見。

末尾に「#google_vignette」と付いたURLです。

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『#google_vignette』とは?

何やら怪しげなパラメーター付きのアクセス履歴ですね。

URLフラグメント

URL末尾の「#」はURLフラグメントという物です。噛み砕いて言うとページの目印みたいなもの。良く使う所で言うとページの目次などですね。

目次をクリックするとページ内の該当箇所に一気にジャンプすることができますよね。これはジャンプ先の見出しにあらかじめ「#toc1」のようなフラグ(旗印)が立ててあり、リンクで「http://example.com/#toc1」といったようにフラグを指定することによって、該当箇所を特定してジャンプさせているのです。

でも、ページに「google_vignette」なんてフラグはないぞ。

google_vignetteとは、モバイル全画面広告のURL

google_vignetteとは何者なのか。

結論から言うとGoogleAdsenceのモバイル全画面広告が開かれる際に発行されたURLのようです。

ブログにGoogleアドセンスを導入しており、自動広告の「モバイル全画面」の設定を有効にしている場合、モバイル(スマホ)でアクセスしてきたページの閲覧者が別のページへのリンクをクリックした際にモバイル全画面広告を表示する場合があります。

そして、その際のURLが「https://example.net/hogehoge/#google_vignette」となるようなのです。

URLフラグメント(#)はリンクをクリックした際、ページを表示するプログラム(ブラウザ)に対してここを表示しろ!といった情報を渡している訳ですが、Googleアドセンスで機能を有効化すると「#google_vignette」と渡された際にモバイル全画面広告を表示するような処理が埋め込まれるのだと思われます。

※ 単純に「#google_vignette」を付与したURLにアクセスしただけでは表示されません。それは広告を表示する条件がURL以外にもあるためと思われます。

モバイル全画面広告

Googleアドセンスのモバイル全画面広告は表示回数が制限されています。

モバイル全画面広告とは、ページを読み込んでいる間に表示され、ユーザーがいつでも非表示にできる広告を指します。

・ページを訪れたときではなく離れるときに表示されるため、ユーザーは広告が読み込まれるまで待つ必要がありません。
・快適なユーザー エクスペリエンスを保つため、ユーザー 1 人あたりのモバイル全画面広告の表示回数は制限されています。

引用:Adsenceヘルプ 自動広告設定

2021/1/15追記:Googleアドセンスのモバイル全画面広告がバージョンアップされて、パソコンの画面でも全画面広告が表示されるようになりました。

モバイル全画面広告は英語でvignette

ビネット(vignette)は、小さな飾り模様や挿し絵という意味があります。

そのため、ページとページの間に挿入される広告ページを「Vignette Ads」と呼ぶようです。実際にGoogleアドセンスのモバイル全画面の説明も英語で表示すると「Vignette」となっていました。

Googleアナリティクスの件数とGoogleアドセンスの件数も一致

とここまで説明してきましたが、実は「google_vignette」について明確に説明されたページというのは見つけられませんでした。

それっぽいのと言えば、(this.j.location.hash=”google_vignette“)」といったソースコードがちょっと見つかったぐらい。

ですが、本ブログの2020年4月の#google_vignetteが含まれるURLの表示回数と、モバイル全画面広告の表示回数を比較したところ一致しました。(なぜか表示された日付はずれていました。また、2020年4月以前では#google_vignetteを含むURLが見つかりませんでした。)

△ #google_vignetteを含むURLのページビュー数
△ モバイル全画面広告の表示件数

アクセスログに『#google_vignette』があったということは・・・

モバイル全画面広告が表示された

そのページでリンクをクリックした人にモバイル全画面広告が表示されたということになりますね。

でも件数はかなり少ない

本ブログの閲覧数は上記の期間(2020/4/1~2020/4/27)で1万PV以上ありました。

ですが、そのうち45回しかモバイル全画面広告が表示されていないということになります。

0.5%以下ですね。モバイルのアクセスは半分ぐらいだったので、それでも1%(≒100人にひとり)しかモバイル全画面広告は表示されていないことになります。まぁ良いんですけどね。

google_vignetteの謎

リンクに#google_vignetteが付いて開かない

本記事を書くにあたってTwitterも検索してみたのですが、日本の方で「#google_vignette」について触れていたのはこちらでした。

いずれもリンククリック時に「google_vignette」と付いてしまって意味がわからんという内容。これはおそらくなのですが、モバイル全画面広告が表示される動きをしたが、開いた方が広告ブロックを入れていて画面は遷移したものの何も表示されなかったのでは、と想像します。

「#google_vignette」付きのURLリンクを貼っている人がいる

Twitterやブログに「#google_vignette」付きのURLを張っている人がいるんですよね。

謎です。

この人達はリンクをどのように取得したのでしょうか。

URLを取得した際に偶然、モバイル全画面広告を表示するタイミングで「google_vignette」付きのURLが生成されたのか、それともモバイル全画面広告が表示された後にページURLを取得したのか、それとも他の理由なのか・・・

googleアドセンスのモバイル全画面の表示確率が低く、表示もランダムだと思われるので検証のしようがありませんでした。

さいごに

具体的な情報が見つけられなかったのは悔しいですが、ほぼほぼ間違いないと思います。

これでスッキリしました。

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コメント

  1. ここ一年くらい、ウィルスチェッカーのアプリで広告ブロックを利用し始めてすぐに、「#google_vignette」付きの何も表示されない画面になります。もう一度エンターを押すかリンクし直すと、繋がります。google_vignette付きのURLもごく普通に入手できます。ただ意味が分からなかったので放置していました。

    特に何かアクションを起こす必要がなければ、これまで通り「放置」します。ただどのブログでも表示されるようなので、やや鬱陶しい感じではありますね。(2024年3月時点)最近は中華系激安ショップ「Temu」の商品ページが表示されたり、広告ブロックでもポップアップを完全には消せないようです。

    @subaru2012

  2. UXを大幅に損ねて離反を招くだけの残念広告。

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こんにちは、プカプカです。ふまじめなSE。
会社を辞めてフリーランスエンジニアになりました。今はSharePoint関係のお仕事やってます。Microsoft365勉強中。
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