「攻殻機動隊 SAC_2045」のモーションアクターはどんな人?

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©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊 2045 製作委員会

Netflixで2020年4月23日から「攻殻機動隊 SAC_2045」が公開されましたね。

今作は全編3DCGで作成されています。それぞれのキャラクターは3DCGモデルが作られ、そのモデルを動かすことで映像が作られています。

そしてその動きはモーションアクターの方々が演じられています。それでは、公安9課のメンバーの動きはどのような方が演じられているのでしょうか。

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モーションアクターとは

モーションアクター(Motion actor)とは3DCGキャラクターの動きを担当する俳優のことです。

ゲームやアニメなどの3DCGキャラクターの動きを作る際には、現実の人や物の動きを記録する「モーションキャプチャー」の技術を使ってモーションアクターの動きを記録し、アクターそっくりな動きをキャラクターにさせることができます。

声優(voice actor)が声の演技でキャラクターに命を吹き込むのであれば、モーションアクターは動きの演技でキャラクターに命を吹き込むという訳ですね。

攻殻機動隊 SAC_2045のモーションアクター

攻殻機動隊 SAC_2045では、シーンによっては別の人が演じられるケースもあるようですが、キャラクター毎に担当のモーションアクターの方がいらっしゃいます。

草薙素子役:川渕かおり

KAO=S – 川渕かおりオープニング剣舞 in キモノプロジェクト2016

シンガー・剣舞師・殺陣師・モーションアクター・女優・声優・ナレーター・モデル・作詞家・演出家・アクション指導家など多彩なキャリアで世界各地で活躍している。

大学時代に英語・フランス語を習得。舞台の為に米山流殺陣を修得し、刀による自己表現方法を志す。その美しく激しい日本刀剣舞は世界中で評価が高く「LADY SAMURAI」の異名を持つ。

引用:川渕かおり LADY SAMURAI OFFICIAL SITE

​剣舞師ってなんかかっこいい響きの職業ですね。

川渕かおりさんはモーションアクターとしては日本の第一人者の方です。映画・ゲーム・アニメの数多くの有名作品に出演されており、代表作のひとつとして「NieR:Automata」の主人公2Bのモーションアクターも担当されているとのこと。

そういえば、少佐のエレガントかつチャーミングな歩き方(特にお尻)。ニーアオートマタの2Bのお尻を思い出しました。

荒巻大輔/イシカワ役:曽世海司

[おけぴ]StudioLife曽世海司さん松本慎也さんインタビュー

1996年「劇団Studio Life」に2期生(劇団内では “junior2” と呼ばれている世代)として入団。以降劇団の看板俳優として活躍。劇団ではファンクラブイベントや制作発表の司会等も担う。所属劇団以外の客演、CM、声優、落語、トークライブ、モーションアクター、コラムニストなど多方面に活躍中。

引用:Wikipedia 曽世海司

かなり多才な舞台役者さんですね。

荒巻は高齢ですがキレッキレの司令官、イシカワは情報収集やデータ解析などの情報支援などの後方支援が主な役割です。

いずれも高齢のキャラクターです。元々動きの少ないキャラクターで今回もゆっくりとした所作で大きな違和感はりませんでした。ひとつあるとすれば、荒巻はもう少しキレのある動きのイメージでした。

バトー役:笠原紳司

映画『演じ屋 reDESIGN』予告編

「笠原紳司」(かさはら・しんじ)とは、東映のスーパー戦隊シリーズ「未来戦隊タイムレンジャー」の「タイムファイヤー/滝沢直人」役で知られる俳優である。自主制作ドラマ「演じ屋」の主役を務めた「小笠原紳之介」は腹違いの双子の弟(棒)。

引用:ニコニコ大百科 笠原紳司

数多くの舞台や映画に出演されている他、NETFLIXオリジナル作品であるULTRAMAN(2019年)のウルトラセブン(諸星弾) のモーションアクターも務めている他、「GANTZ:O」では加藤勝役モーションキャプチャーパフォーマー※を担当されています。(※ パフォーマンス・キャプチャー(モーションキャプチャーを演じる俳優の表情もカメラで丸ごと情報として取り込む方式)方式のアクター)

バトーは大柄なキャラクターですが、笠原紳司は割と細身の方のようです。そのせいなのかわかりませんが、個人的にはバトーの動きは若干重量感の無いような動きに感じました。また、作品中では若干重心に安定感が無くブレの大きい所作に感じました。

バトーは身長187cm全身義体のサイボーグ。体重は100Kg以上あるはずです。もうちょっと重量感のあるずっしりとしたかつ、全身義体ならではのキビキビとした動きを期待していました。

トグサ役:岡田地平

ロカリラウンジ「視聴者からの質問コーナー(1)」

1988年11月22日生まれ。特技は歌、殺陣、ドラム、MC、漫才。主な出演作にCM『バンダイ「オーナーズリーグ」』、舞台『マクベス』『お隣さんは変な人』『宿無し佐平次』『ハイスクール奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』『No Body,No Party』などがある。今後の更なる活躍が期待される。

引用:weblio 岡田 地平

代表作には「増田こうすけ劇場「ギャグマンガ日和」- 式神ニャンコ・普通田ふつお 役」といったコミカルな役があったのはびっくりしました。

トグサといえば、公安9課の中では義体化率も低く妻子持ち(今作では離婚してましたが)そして感情的になりやすいが元刑事という経験を生かして聞き込みや潜入調査などで活躍し、時折危うい場面を見せる人間臭いキャラクターです。

なかなか切れのある動きでアニメ的に違和感のない動きに感じました。

サイトー役:武井秀哲

東京都出身の俳優。映画・テレビ・Vシネマなど数多くの作品で活躍。主な出演作は、フジテレビ『緋の十字架』『恋ノチカラ』『DOUBLE SCORE』、TBS『サラリーマン金太郎』『HOTMAN2』『弁護士高見沢響子7/10』、日本テレビ『ごくせん』、映画『更津キャッツアイ日本シリーズ』、Vシネマ『鯨道7~10』など。

引用:Weblio 武井 秀哲

武井秀哲さんは任侠映画(ヤクザ映画)に多く出演しており、また数多くのモーションアクターも務めている方です。

モーションアクター
「仁王2」(コーエーテクモゲームス)、「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」(アトラス×コーエーテクモゲームス)
「結婚指輪物語VR」(スクウェア・エニックス)、「ペルソナ5」(ATLUS)、「劇場版ひらがな男子~序~」(アスミック・エース.日本テレビ)
「虐殺器官」(東宝映像事業部)、「鉄拳7」(BNEI/三島平八役)「ストリートファイターV」、(CAPCOM/ベガ.ケン.マイク・バイソン役)、「バイオハザード/アンブレラ・クロニクルズ」(CAPCOM/レア・レッドフォード役)、「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」、(CAPCOM/ジャック・ブラウザ-.クレア・レッドフォード役)、「PSYCHOBREAK」(Bethesda/主人公セバスチャン・カステヤノス役)、「DEAD OR ALIVE 3-5」(TECMO-KT)、「鉄拳タッグトーナメント2」(BNEI/クマ役)、「シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド」、 (ARUZE/フランク・ゴールドフィンガー.レニ・カーティス役)、「シャドウハーツⅡ」(BNEI/ヨアヒム・ヴァレンティーナ.
加藤政二特佐-.グレゴリー・ラスプーチン役、「ナイツコントラクト」(BNEI/主人公ハインリッヒ役)、「キラー7」(ghm/コン・スミス役)
「魔人と失われた王国」(BNEI/魔人役)、「Metroid other M」(Nintendo)、「マグナとふしぎの少女」(MINTFLAG)」、「XFLAG PARK2018モンスターストライク」、「ドラゴンクエストⅪ過ぎ去り師時を求めて」(スクウェア・エニックス/主人公役)、「スカイオーバーVR」、「ゴットイーター2」(BNEI/ロミオ・レオーニ役)   他、多数

すごい数演じていらっしゃいますね。まさにモーションアクターのプロフェッショナルと言えるような方ですね。

サイトーは元傭兵のスナイパー、冷静沈着でクールなキャラクターです。作品中でも落ち着いた所作で、違和感なくサイトーのキャラクター通りの印象を感じました。

江崎プリン役:山城屋理紗

20150512 新人劇団員・山城屋理紗登場!

劇団スーパー・エキセントリック・シアターの研修を経て、2015年3月より同劇団の準劇団員として所属。2015年には、NHKラジオドラマ「スタープレイヤー」、舞台「ディストピア西遊記」などに出演、企業向けプロモーションビデオ「多様性を尊重した職場のコミュニケーションと人権」などでも活躍。舞台鑑賞、映画鑑賞が趣味。特技はバスケットボール、お菓子作り、イラスト、ヘアアレンジ。

引用:ザテレビジョン 山城屋理紗

おSET隊というユニットにも所属し、劇団で培ったミュージカル・アクション・コメディを生かし、様々なジャンルのパフォーマンスで活躍されているとのこと。

新キャラクターである江崎プリン。

1話~6話までのスタンダード(通称”オモシロ”)に続き7話に登場するオリジナルキャラクター枠、というかストーリーにスパイスを加える新米枠のキャラクター枠といったところでしょうか。

はじめはVTuberのキズナアイかなと思うようなちょっとあざといぐらい可愛らしい仕草で、攻殻機動隊アニメの硬派な雰囲気からすると違和感がありました。ですが、後半に行くにつれてちょっと癖になる感じもありました。とはいえ、やはり一人だけ大きく浮いている感じが否めません。

攻殻機動隊とモーションキャプチャーの相性

常人離れしたキャラクターは難しい

今回の攻殻機動隊を見た限りでは、あまり相性が良くないように感じました。

少佐率いる公安9課のメンバーは、いずれも超一流のプロフェッショナルです。また、この世界では体を義体化することにより人間離れしたパワーを得ることができますし、格闘技や射撃などの制御ソフトウェアをインストールすることでプロの動きを扱うことができます。

そして、格闘技のプロの動作や軍隊の動作というのは長時間の特訓の末身に着けた無駄のない洗練された動きで、一朝一夕で身に着けられるようなものではありません。また、義体化されたサイボーグの動きというのも通常の人間ではあり得ないような、たとえば溜めや予備動作が無くても非常に速い突きや跳躍を可能にします。

つまりは普通の人間離れした動きをするキャラクターばかりであり、攻殻機動隊の醍醐味というか魅力のひとつはそれらの超一流の駆け引きと言えると思います。

そんな中、モーションキャプチャーで人の動きを取り込むということは、良くも悪くも普通の人の動きとなってしまいます。

特に今作を見る人の多くは前作までの攻殻機動隊を知る人であり、これらの設定についても理解しているし期待しているはず。そんな中、普通の人間の動きをする彼らを見た時、違和感を感じざるを得ないと思います。

情報量が無駄に多い

これは3DCG作品全般なのかもしれませんが、無駄な情報が多いと感じました。

例えば会議室でみんなで話を聞いたりする時など、キャラクターが無駄にゆらゆら揺れるんですよね。現実であれば確かにそうなるのかもしれませんが、それってアニメであればいらない情報です。単純に話に集中したい所、それらがノイズになります。

作画アニメであればそういった所は動かなかったりする訳です。作画の場合、動かすのもわざわざ描く必要がありますので無駄に描くことはコストになります。逆に言うと、動きがある部分というのは意味があって動かしているのです。そうすることにより、映像作品として自然と洗練されているのだと思います。

とはいえ、3DCG作品の金字塔であるピクサー作品はキレのある動きに感じます。演者さんの差なのか、作り方なのかわかりませんが、まだそういった点では負けているように思いました。

攻殻機動隊の動きは人間の動きをそのままトレースされているだけなので、それをアニメに近い作画にそのまま重ねると違和感があるんですよね。(不気味の谷)

さいごに

全編3DCGで作成された今作は、今のところ賛否両論のようです。

正直、個人的には日常的なシーンはそれほど気にならなかったですが、戦闘シーンなどは違和感を禁じえませんでした。というか、3Dのモデルが・・・

ですが、大好きなシリーズですので新作が見れたのはとてもうれしいです。今回は1シーズンで12話が一挙公開で一気見してしまいました。早くも続きが見たくてたまりません。

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