コミュ障の君はまだ「伝え方が9割」を読んでないの?【ん、残りの1割は?】

仕事
この記事は約8分で読めます。

SEはコミュ障が多い。本当に。

報告がまったく要領を得ておらず「で?結論は?」と聞かれるし、まったく知識の無い顧客に専門用語を使いまくりながら説明をして相手を混乱させる

無茶なお願いをされても、無理な理由をうまく説明できないからうまく断れない。めちゃくちゃな納期で仕事をやらなくてはならなくなり残業。あげく失敗して大炎上

こんなことが日常茶飯事。

でもコミュニケーションが苦手なSEの人って頭が良い人が多いんですよね。
少しだけ伝え方を勉強するだけで一気に有能に変わるのに。

そんなコミュ障だという方に特におすすめしたい。

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伝え方が9割

コピーライトの勉強をしているという同僚に紹介してもらったこの本。衝撃でした。

もともと普通の人より伝え方がへたくそだったというコピーライターの佐々木圭一さんが、十数年という膨大な時間と試行錯誤で導き出した方法論を整理した本です。

紹介されているテクニックを、私は毎日のように活用させてもらっています。

この本は以下の内容を説明しています。

1.「ノー」を「イエス」に変える技術
2.「強いコトバ」をつくる5つの技術

中でも紹介されている「イエス」に変える3つのステップは、仕事をするうえでいつでも役立つテクニック。本当にみんなに知って欲しい。

「イエス」に変える3つのステップとは?

どんなお願いでも「ノー」を「イエス」に変える可能性を上げられるテクニックとして紹介されている3つのステップです。

これは「相手に理解してもらう」ためのテクニックとしても、そっくり使うことができます。

ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない

思ったことをそのまま口に出すのではなく、どうすれば良いか一呼吸をおいて考えます。

この「伝え方が9割」で紹介するテクニックを踏まえ、相手にどう話せば良いかを考えます。つまり頭の中をしっかり整理してから話すということ。

ステップ2 相手の頭の中を想像する

ステップ1でそのまま口に出すのをこらえたら、次に相手の頭の中を想像します。

・相手にどうやったら伝わるか
・これから話すことに相手はどう考えるか
・相手はどういう性格か
・相手の知識はどの程度か
など

相手によってどういう言葉が響くのか、何を求めているのか、といったものは全然異なります。これから相手に伝える際に、どういう言葉を使えば良いか相手の頭の中を想像して考えます。

これができていない人が本当に多い!

話を聞く相手がどういう人物かということもそうだし、今がどういう状況かなども考えて話さないと、言葉は相手の右耳から左耳へと抜けていきます。

相手が忙しそうにしてれば「3分だけ時間をください」とひとこと添えたり、あまり専門的な知識がなさそうなら噛み砕いた相手にもわかる言葉に言い換える。結論のみを求めるタイプか、過程や理由などを求めるタイプか。どういう事に興味があるか、など。

これ資料作成にもそっくり当てはまると思います。

資料作成の技術のひとつに「ペルソナ設定」というものがあります。(ゲームのペルソナじゃありません)

ペルソナ設定とは、架空のユーザー像を決める「ターゲット設定」のことです。資料でもターゲットを設定して、その読み手のことを想像し、その読み手に合わせて書くことで、より伝わりやすくなるのです。

ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる

相手の頭の中をもとに、コトバを作っていきます。

結果として「イエス」と言ってもらえば良いので、自分のメリットなることをそのまま口に出すのではなく、相手のメリットになるように言い変えるのです。

これ仕様を決めたりシステムの説明をするときにも有効です。

例えば、最近はオンプレ(ざっくり言うと自社サーバー上で構築したシステム)のシステムをクラウドのシステムに置き換える案件が増えてきました。

クラウドは一般的にオンプレのシステムより「カスタマイズ性」が落ちるデメリットがあります。

ですが、これを相手のメリットに言い換えると「カスタマイズせずに使うグローバルスタンダードなシステムなので、ガラパゴス化しがちなオンプレのシステムよりも俗人化せず、技術者も探しやすいしサポート得やすくなります」 ・・・ちょっと長いか。

ただし、このテクニックは一歩間違うと逆に反感を買う可能性もあるのでご注意を。

他のテクニック

「イエス」に変える3つのステップ以外にも多くのテクニックが紹介されています。
今回は目次だけ紹介しておきます。

伝え方が9割 【「伝え方が9割 2」試読版付き】

「イエス」に変える7つの切り口

1.相手の好きなこと
2.きらいなことの回避
3.選択の自由
4.認められたい欲
5.あなた限定
6.チームワーク化
7.感謝

「強いコトバ」をつくる5つの技術

1.サプライズ法
2.ギャップ法
3.赤裸々法
4.リピート法
5.クライマックス法

ところで「残りの1割」は?

伝え方が9割ということですが、では残りの1割はなんなのでしょうか。

佐々木圭一さんへのインタビュー記事で話されていました。

残りの1割は、「愛情」です。相手のことを、愛情を持って考える。それによって、「それでもなぜか伝わらない」壁を突破できることもあると思うのです。

「愛情」バファリンみたいですね。

さいごに

SEは学歴が高い人が意外と多かったり、頭の回転が速い人も多いのですが、伝えるのが下手すぎて損している人が非常に多く感じます。

そういう人は少しだけ伝え方を学べば、劇的に仕事がスムーズになると思います。

今回紹介した「伝え方が9割」にはマンガ版も出版されています。

同僚に本を借りた後、自分でも買いなおして何度も読んでます。コミュニケーションが得意でない後輩に貸したときも非常に好評でした。

漫画版は非常に読みやすく1時間もかからず読めておすすめです。もし、自分がコミュ障だと思って悩んでいるのであれば、この本を手にとって実践してみることをおすすめします。

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こんにちは、プカプカです。ふまじめなSE。
会社を辞めてフリーランスエンジニアになりました。今はSharePoint関係のお仕事やってます。Microsoft365勉強中。
ブログでは広大なネットの隙間を埋めるため試行錯誤の結果を共有していきます。

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